CPU。それはパソコンの性能を決める最も重要な部品。
パソコンの用途に応じて求められる性能も異なります。おなじCPUファミリーでも動作クロックによって価格に大きな差があります。
技術の進歩によりCPUの世代交代も非常に早いです。市場に登場してから半年もしないうちに旧世代になることも・・・。
新型のほうが同じ価格でも高性能で低発熱になることもあります。
必要な性能を満たしなおかつ価格を抑えたいものです。

メーカーでは、最大手Intel、二番手AMDが有名どころです。ほぼ機器組み込み向けになりますが超低消費電力のVIAもあります。
サーバー向けCPUは実はもっとバリエーションがありますが、個人向けとしてはあまり向いていないので割愛しています。

一般的なCPUはどんなものがあるか見てみましょう。(2007年2月現在)



intel
クラス
ファミリ
特徴
ハイエンド

●intel Core2Extreme

Core2ファミリの最上位で、3Dゲームや動画エンコードなど高負荷処理を最速でこなせるCPUです。
消費電力・発熱も大きくケース・マザーボード・電源などにも相応の投資が必要です。
デュアルコアのX6800とクアッドコアのQX6700があります。
単一のソフトを高速に処理したいときはクロックが高いデュアルコアのX6800、複数のアプリケーションを同時に使いたいときはクアッドコアのQX6700がよいでしょう。
価格もCPU単体で10万円超と非常に高価です。
究極の性能をねらうならこれしかありません。


●intel Core2Quad

Core2ファミリのなかの数少ないクアッドコアCPUです。
4つのスレッドを同時実行できるので対応しているソフトであれば非常に高速に処理できます。あるいはシングルスレッドのソフトであっても複数のアプリケーションを同時に実行しても遅くなりにくい、ともいえます。
メインストリーム
●intel Core2Duo E6***

intelの主力製品です。
デュアルコア構成によりマルチスレッドのソフトを高速に処理します。また複数のアプリケーションを同時実行しても2つのコアに負荷を分散するので遅くなりにくいです。

優れた電力制御機構によりPentiumDより大幅な低消費電力化が図れました。
そのため高性能でも静音化がしやすくなりました。
クロック速度によってE6300/E6400/E6600/E6700があります。
動画エンコードや3Dゲームなどはこのあたりから選ぶとよいと思います。
エントリー
●intel Core2Duo E4***

Core2Duoのエントリーモデルです。
基本的には同じ作りですがFSBが800MHzに制限されてたりVT機能が搭載されていないなどいくつかの違いがあります。
クロックが低めなのでE6**よりもさらに消費電力・発熱を抑えることが出来ます。
現在はE4300というモデルがありますが今後各クロックのモデルが追加されるでしょう。
近い将来はCeleronファミリの後継になると思われます。
ネット・メール・軽めのゲーム・TV視聴などが主な用途であればこの辺りが最適です。

●intel CeleronD

基本的にPentium4のアーキテクチャーを受け継いでいるのでクロックの割りに処理は速くありません。
FSBも533MHzに制限され2次キャッシュも少ないです。(256MBor512MB)
しかしその分発熱が少なめですし何といっても安いです。
性能は要らないがコストを抑えたいライトユーザーやビジネスユーザーに適しています。
CeleronDの"D"はデスクトップを意味しています。デュアルコアではなくシングルコアです。
ネット・メールなど軽めの用途が多く、コストを抑えたいならこのあたりが最適です。

モバイル ■モバイル用CPU
デスクトップ用に比べ更に消費電力・発熱が抑えられています。もともとノート用なので当然ですね。
マザーボードが上記デスクトップ用とは異なるので注意が必要です。
品揃えは限られますが、モバイルCPU用マザーボードとの組み合わせで超低消費電力・静音のPCを組むことも可能です。
が、デスクトップ用部品で組むより一般的には高額になります。
●intel Core2Duo T5***/T7***

Core2Duoのモバイル向けモデルです。
基本的に上記のCore2Duoと同じ作りですが、ソケットが479ピンタイプです。
また上記のCore2Duoより更に消費電力が小さくなっています。
コストは気にしないが、そこそこの性能でとにかく静音にこだわりたいならこれが最適かもしれません。
●intel CoreDuo T2***

Core2Duoの前身です。
PentiumMの流れを汲む最初のデュアルコアCPUです。
Core2Duoが主力になっている現在、積極的に選択する必要はないでしょう。
●intel CoreSoro

CoreDuoのシングルコア版です。
サーバー
●intel XEON

サーバー向けCPUです。
ソケットが604ピンまたはLGA771になるので、マザーボードが専用となります。
あまり個人用途向けではありません。システムも高額になります。
旧世代ハイエンド
●intel Pentium Extreme Edition

Pentiumファミリの最上位モデルです。
Core2シリーズに比べると高クロックのわりに性能は低く、かつ発熱が非常に大きいものでした。
今後積極的に選択する必要はないでしょう。
旧世代メインストリーム
●intel PentiumD

intelのかつてのデュアルコア主力製品でした。
Core2シリーズに比べると高クロックのわりに性能は低く、かつ発熱が非常に大きかったです。
今後積極的に選択する必要はないでしょう。
●intel Pentium4

intelのかつてのシングルコア主力製品でした。
Core2シリーズに比べると高クロックのわりに性能は低く、かつ発熱が非常に大きかったです。
擬似デュアルコア動作するハイパースレッディング機能を搭載していました。
今後積極的に選択する必要はないでしょう。


AMD
クラス
ファミリ
特徴
ハイエンド ●AMD Athlon64 FX

高いクロックと効率のよいアーキテクチャー、更にデュアルコアによって高性能を実現しています。
その代わり非常に高価です。
IntelがCore2Duoを出すまでは、最強のゲームCPUといわれていました。
今後の新CPUの動向に注目されます。
メインストリーム
●AMD Athlon64 X2

AMDのデュアルコア主力製品です。
Pentium4/D時代は、Athlonシリーズのほうがクロックが低い割りに処理が早く、消費電力・発熱ともに低いためこちらのほうが圧倒的にお薦めでした。
しかし、Core2Duoの登場以降、処理速度と消費電力の面でまけています。
挽回するため低消費電力版に切り替え中です。
現在のソケットAM2も近い将来変更されるという噂があり、市場では様子見の方も多いようです。
●AMD Athlon64

AMDのシングルコア主力製品です。
市場のメインストリーム製品がデュアルコアに向かっているため収束しつつある商品です。
AMDのCPU(FX、62X2、64、Sempron)はintel製CPUとことなりメモリがCPUに直結されます。
そのためメモリの世代交代時にCPUも世代交替します。そのときソケットも変更が必要なのでマザーボードも同時に変更が必要になります。
現在はDDR世代のソケット939からDDR2世代のソケットAM2に切り替わり中です。
エントリー ●AMD Sempron

Athlon64から2次キャッシュを減らし、動作クロックを落としたものです。
消費電力がおさえてあります。
intel CeleronDのライバルになります。
モバイル

●AMD Turion64 X2

AMDのモバイル向けデュアルコア製品です。
ソケットはS1という独自仕様です。
デスクトップ向けのマザーボードがほとんど出回っていないのでデスクトップパソコンへの流用は難しいのが現状です。

●AMD Turion64

AMDのモバイル向けシングルコア製品です。
ソケットが754なので初代Athlon64のものと同じです。
初代Athlon64向けマザーボードのなかにはTurion64に対応したものもありますが種類も少なく入手製も困難です。
●AMD Mobile Sempron

Turion64から2次キャッシュを減らし、動作クロックを落としたものです。
マザーボードの調達は上記Turion64と同様です。デスクトップでの使用は困難です。
サーバー

●AMD Opteron

AMDのサーバー向けCPUです。
現在は旧世代ソケット940と、現行ソケットAM2そして次世代ソケットFが並行しています。
AM2以降のモデルはすべてデュアルコアです。



VIA
クラス
ファミリ
特徴
組み込み機器
●VIA C7

Intel互換CPUでWindowsを動かすことが出来ます。
動作クロックは1.0〜1.8GHz程度で、アーキテクチャー的にも高性能は望めません。しかし非常に消費電力が小さいので小さな機器に組み込まれることが多いです。
左の写真のようにマザーボードに直付けされる場合がほとんどで、さらに弁当箱のような小型のケースもセットになっていることが多いです。
一般的なパソコンとして汎用的な用途よりも特定目的での使用が前提と考えていいと思います。
ネットに繋げてネットラジオ専用とか音楽をダウンロードしてミニコンポ的な音楽プレイヤーとして使うのがいいのかもしれません。