
ケース。それはCPUなどパソコンの主要部品を入れる箱。
パソコンの性能といえばCPU・メモリ容量・HDD容量に目がいきがちです。もちろんそれは決して間違いではありません。
ですがケースも意外と重要なのです。見た目と大きさ以外あまり見てもらえないケースですが実は安定性・寿命・快適性(騒音)などに大きく影響があります。
メモリなどと違い外から見えますしパソコンがスペック的に陳腐化しても中身を替えれば永く使える部品でもあります。パソコン部品の中で一番寿命が長いともいえます。
インテリアの一部でもあることや持つ喜びにもつながるのでこれこそ本当にお気に入りの逸品を選びたいものです。
ケース選定時のポイント
<概要>
・用途:ゲーム・動画エンコードなど高負荷長時間使用か、メール・ネットなど軽負荷なのか。
・大きさ・外観:キューブからフルタワーまであるので用途やインテリアとのマッチングなど考慮
<詳細>
・冷却:冷却優先なら前面およびサイドパネルの吸気口・吸気ファンの有無と数。排気ファンの口径および回転数。
サイド吸気はCPUのみ、拡張スロットのみ、両方があるので部品構成により決める。
中には後方上面に排気ファンがあるものや前面またはサイドに25cmなどの大口径ファン搭載のものもある。
・静音:静音優先なら前面およびサイドパネルの開口部はないほうがのぞましい。
この場合は前面下部または右側面に吸気口がある。
前面ドアや内部のドライブの固定にクッション材などあるほうが望ましい。
・強度:ケース強度が低いとドライブ類の振動音が伝わるので注意。
ケースタイプ |
ケース例 |
特徴 |
フルタワー
ケース |
■E-ATXマザーボードに対応したケースです。ドライブベイがおおく、ケースも大きめです。
サーバーなど業務用途で使用されることが想定されるため、静音性より安定性(冷却)重視です。
通常はE-ATXより小さいATXあるいはMicro-ATXマザーボードも搭載可能です。
電源は通常ATX規格のものを使用します。 |

例:3R SYSYTEM R910 |
●サーバー/業務/エンコード向け
デュアルCPU、複数台のHDDでRAID構築、64BitOSを用い4GBや8GBのメモリを搭載するようなサーバー環境を実現できます。
また、このような構成では大容量電源が必要になるため電源を2台搭載できるケースもあります。
最近では透明サイドパネルを搭載し内部をいつでも見られるケースも販売されています。ゲーム用PCの場合は内部にこだわりの部品を入れて景観を楽しむ目的が主だとおもいますが、サーバーなどの用途においては各ファンが回転しているか?埃はたまってないかなどの確認を容易にするためでしょうか。
また動画エンコードなど高性能CPUで高負荷処理を長時間連続動作させる用途にも向いています。動画編集では大容量のHDDが必要なのでドライブベイがたくさんあるのも有利です。
これらの用途のため、冷却重視とはいえ前面にドアをつけて音漏れを防ぎ、極力静音化したモデルも多く見られます。セキュリティのためドアに鍵がついているものもあります。 |

例:CoolerMaster Stacker 830 Evo
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●ゲーム向け〜エクストリ−ムゲーマーの方へ〜
こちらもE-ATXマザーボードに対応したフルタワーケースですが、上記とはやや方向性がことなります。
外観をみてもわかるように非常に遊び心に富んだ作りです。
これは主にヘビーゲーマー用途です。
デュアルCPUで極限の性能を追求することに適しています。
ケースファンも豊富で冷却性が高いのでデュアルグラフィックス構築も容易でしょう。
その代わり静音性はあまり期待できません。 |
ミドルタワー
ケース |
■ATXマザーボード向けケースです。
もっとも用途範囲が広く、品揃えも豊富なケースカテゴリです。
小規模なサ
ーバー、ネット・メールがメインの軽負荷主体、ゲーム、動画・画像・音楽など創作活動、ビジネスとその使われ方はまさに千差万別です。そのため静音性優先のもやより安定性(冷却)重視のもの、コスト優先のもの、ルックス優先のものなど種類が豊富です。
通常はATXより小さいMicro-ATXマザーボードも搭載可能です。
電源は通常ATX規格のものを使用します。 |

例:Antec P180
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●静音重視タイプ〜動画エンコード/家庭内サーバー〜
静音のポイントは、1.騒音の発生を少なくする 2.発生した騒音を外に出さない ことになります。
なので静音ケースは左の例のように開口部を極力少なくし、さらに前面にドアをつけたものが多いです。また吸気や排気ファンの数が少なかったり回転数の遅いものが取り付けられています。
また、見てもわかりにくい部分ですが強度も重要です。強度の低いケースだとファンやHDDの回転にケースが共鳴してうなるものもあります。
HDDやドライブ類の固定部にシリコンゴムなどをはさんで機械振動音を抑える工夫をしているものもあります。
このタイプのケースを使用する場合は注意が必要です。
前述の通り開口部が少なくファンの風量も少ないので冷却性が弱い傾向にあります。
高性能CPUや高性能グラフィックスボードを使用したり、HDDを複数台使用する場合は冷却が充分であるかの確認が必要です。
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例:Antec NineHundred |
●冷却優先タイプ〜ハイエンドゲーマーの方へ〜
静音重視タイプとは逆に開口部が多く、ファンも多めに搭載されています。ケース内の風の流れを作るため内部にファンを持っているものもあります。
発熱の多い高性能CPUおよび高性能グラフィックスボードを長時間安定して使えるためゲームに向いています。そのため光るファンや内部が見えるサイドカバーなど見た目も楽しめるモデルも多数あります。
通常のケースでは外から見えないCPUクーラーやモニタLED付メモリなど搭載すると楽しいかもしれません。
グラフィックス性能を限界まで高めるSLIやCrossFireにも充分対応できます。 |

例:ORIENT 830TA RED |
●コスト優先タイプ〜ネット・メール・ビジネス〜
2,000円代や3,000円代で購入できるものもあります。
ケースとして最低限必要な機能はもっていますが、
質感や外観にはあまり期待しないでください。
冷却性の良いものやそうでないものが入り乱れています。
3Dゲームや画像エンコード用にはやや厳しいですが、メールやネットブラウズ、ビジネスユース、ライトゲームなど軽負荷なら充分です。
電源付属で格安のケースもありますが、この場合電源の品質もあまりよくありません。
エントリークラスのCPUにオンボードグラフィックスを使用し、ドライブ類も少なめならよいですが、それなりの性能にするなら電源も交換したほうがいいでしょう。
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マイクロタワー
(ミニタワー)
ケース |
■マイクロATXマザーボード向けケースです。
ミドルタワーの次くらいに品揃えも豊富なケースカテゴリです。
用途もミドルタワーに準じます。
ミドルタワーに比べ冷却がやや厳しいのでハイエンドはきついですがかなりのハイスペックまで狙えます。
最近のマザーボードはLAN、サウンドなど基本機能はそろっているので大抵の使い方であれば拡張性は充分ですが、内部スペースが狭いので、ドライブをたくさん積んだり拡張カードをたくさん搭載するのには向きません。各部品の干渉にも注意が必要です。
マイクロATXマザーボードはグラフィックチップをオンボードでもっているのがほとんどなので、グラフィックスボードを購入しなくても稼動可能なのでシステムコストを抑えるのに向いています。
電源はATX規格のものを使用出来るものとmicroATX規格のものしか使用できないものがあります。microATX規格の電源は品揃えも少なく容量も少なめです。 |

例:
Antec NSK3400 |
●静音重視タイプ
静音のポイントはミドルタワーと同様に前面およびサイドの開口部がなく吸気は前面下部や右サイドになります。
このサイズでドア付はほとんどなく「高性能で静音」はミドルタワーに比べて狙いにくいのが実情です。
排気ファンも8cmや9cmを搭載するものより12cmを搭載するものの方が静音には有利です。
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例:SilverStone SST-TJ08 |
●冷却優先タイプ
ミドルタワーの冷却重視タイプと同様に開口部が多く、ファンも多めに搭載されています。
冷却と静音の両立のため極力前後とも12cmファン搭載の方がいいでしょう。
発熱の多い高性能CPUおよび高性能グラフィックスボードを長時間安定して使えるためゲームに向いています。
グラフィックスボードを搭載すると、残りの拡張カードは実質PCIスロット2枚が最大となるので、サウンド・TVあたりまでの増設となります。
USBが豊富なので速度や価格を気にしなければ外部機器でもカバーできます。 |
例:APOLLON TH625B |
●コスト優先タイプ〜ネット・メール・ビジネス〜
2,000円代や3,000円代で購入できるものもあります。
ケースとして最低限必要な機能はもっていますが、 質感や外観にはあまり期待しないでください。
冷却性の良いものやそうでないものが入り乱れています。
メールやネットブラウズ、ビジネスユース、ライトゲームなどにむいています。
ケースやマザーボードも安価なものが多くとにかくコストを抑えたいシステムに最適です。
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スリムタワー
ケース |

例:Aopen H360E-300BT ブラック |
■スリムタワーケース
通常マイクロATXマザーボードを搭載します。
内部空間は非常に狭く拡張性はあまりありません。
前面に吸気ファンをつけるスペースがないので内部エアフローは余りよくありません。
背面ファンも口径が小さいので回転速度がたかめで騒音も抑えにくいです。
グラフィックスボードやTVチューナーボードも搭載可能ですがロープロファイルタイプに限られます。
電源も通常は250W程度の専用電源です。小口径ファンを高速回転するものがほとんどです。
これらのことよりハイスペックには向きません。
メール・ネットブラウズ・ビジネス向きといえます。TVも視聴メイン(録画編集はさほどしない)なら充分対応できます
設置場所が小さいのが大きなメリットです。机の上においてもさほど邪魔にならないでしょう。 |
| キューブ |

例:Aopen XC Cube EZ915 |
■キューブケース
通常ミニITXマザーボードを搭載します。ケースとマザーボードがセットになっていて通常はほとんどマザーボードのみ別のものを選択することが出来ません。
内部空間は非常に狭く拡張性はあまりありません。
前面に吸気ファンをつけるスペースがないので内部エアフローは余りよくありません。
背面ファンも口径が小さいので回転速度がたかめで騒音も抑えにくいです。
グラフィックスボードやTVチューナーボードも搭載可能ですが長さの制限があります。
電源も通常は250W程度の専用電源です。小口径ファンを高速回転するものがほとんどです。
これらのことよりハイスペックには向きません。
メール・ネットブラウズ・ビジネス向きといえます。TVも視聴メイン(録画編集はさほどしない)なら充分対応できます
見た目がかわいいのが最大のメリットです。インテリアとしても楽しめるとおもいます。 |
| HTPCケース |
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■HTPCケース
オーディオコンポやビデオデッキのような外観のケース。
大きさはさまざまあり、対応マザーボードもミニITXからATXと多様です。
電源は小型電源〜ATX電源が使用できるものまでさまざまです。
通常のPCとしてより、リビングで大画面TVにつないで動画録画再生やゲーム機としての用途に適しています。
必要な性能や置き場所によって適切なケースを選ぶ必要があります。 |